フラット35は、借り入れから完済までの金利が変わらない長期固定金利の住宅ローンです。
現在では、対面型の金融機関からインターネットで住宅ローンを取り扱っているネット銀行まで、多くの金融機関で取り扱いがされています。
一般に、住宅ローンを借入するためには、金融機関が行う段階審査に通過しなければなりません。
ただし、正式な審査結果が出るまでの期間は金融機関によってそれぞれ異なりますが、中には、不動産業者との契約の関係上、早い審査結果を求めている方もおられます。
そこで本記事では、できる限り早い審査を求めている方を対象に、フラット35の審査が早いネット銀行を比較した内容を紹介していきます。
審査が早い!ARUHI住宅ローン |
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ポイント |
フラット35において8年連続シェアNo.1という圧巻の実力がある金融機関です。
Webからの申込み限定で、融資事務手数料が半額の借入額×1.0%(税抜)に引下がります。 |
特 徴 |
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頭金の割合次第で大きく金利が引下がるのは、ARUHIだけです。 事前審査は最短当日、本審査は【最短3営業日】というスピード感も大きな魅力でしょう。 |
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目次
1.そもそもネット銀行とは
ネット銀行は、対面型の金融機関と異なり、基本的に対面の店舗がありません。
インターネット上での取引を中心として営業している銀行のことを言います。
そのためネット銀行は、店舗の維持や人件費を削減できるメリットがあるのです。
これにより、振込やATMの手数料など、口座を開設している方が利用する上で負担する手数料などを少なくできる利点が得られます。
最近では、対面型の金融機関でも、別途インターネット専用の支店(ネット銀行)を設けて営業しています。
ネット銀行は、都市銀行から地方銀行まで、とても増えているのです。
2.フラット35の住宅ローン審査が早いおもなネット銀行
ネット銀行の特徴について紹介させていただきましたが、住宅ローンをネット銀行から借りるメリットは、金利の低さと審査の早さにあります。
特に、不動産業者との契約の関係上、住宅ローンの早い審査結果を求めている方もおられます。
このことから、ネット銀行が取り扱っているフラット35に焦点をあて、「住宅ローン審査が早い」主なネット銀行を、ランキング形式で紹介していきます。
なお、ランキングはネット銀行のWEBサイトで公開されているフラット35にかかる情報をもとに総合的に判断したものとします。
2-1.第3位 楽天銀行
- 仮審査(事前審査)に要する期間:8日間~11日間程度
- 本審査に要する期間:7日間~14日間程度
- 申し込みから融資実行までの目安期間:1ヶ月半~2ヶ月程度
2-2.第2位 住信SBIネット銀行
- 仮審査(事前審査)に要する期間:事前審査申込日当日から3営業日以内
- 本審査に要する期間:最短で7営業日~14営業日程度
- 申し込みから融資実行までの目安期間:1ヵ月半~2ヵ月程度
2-3.第1位 ARUHI
- 仮審査(事前審査)に要する期間:最短当日
- 本審査に要する期間:最短3営業日以内
- 申し込みから融資実行までの目安期間:1か月程度
ARUHIダイレクトは、審査期間も他行より多少早い上、金利面でも優遇があります。
フラット35の借入でネット銀行を選ぶ場合には、審査期間の早さも重視しつつ、金利や諸費用、その他のサービスなども含めて総合的に比較検討することが重要です。
3.フラット35で審査の早さを重視する場合、適合証明書のことも視野に入れておこう
フラット35の借入で審査の早さを重視する場合は、絶対に必要となる「適合証明書」の発行までの時間や段取りも事前に確認しておくことをおすすめします。
フラット35を借入するための技術基準を証明した書類のこと。購入した住宅が適合基準に合致していない場合、フラット35の借入をすることができません。
(参考:住宅金融支援機構フラット35 技術基準)
3-1.適合証明を受けるためには?
適合証明を受けるためには、「購入した住宅が住宅金融支援機構の定める技術基準に適合しているかどうか」について、検査機関または適合証明技術者による適合証明(物件検査)を受ける必要があります。
なお、適合証明を受けるための手数料は、検査機関によって金額が異なるほか、フラット35を借入する方の自己負担となります。
いずれにしましても、フラット35の借入をするためには、「適合証明書の手数料」は確実に必要です。
3-2.適合証明を取得するまでにかかる期間は?
適合証明を取得するまでにかかる期間は、検査をする機関によってそれぞれ異なります。
そのため、実際に依頼する検査機関に直接尋ねてみることが確実です。
ただ、検査の申し込みから適合証明書の交付まで、おおむね1週間から2週間程度が一般的です。
適合証明書がない場合は、フラット35の融資が受けられませんので、申し込みの段取りを早くとっておくことが、審査を早く終えることにもつながります。
4.フラット35の審査をできる限り早く済ませるために必要なこと
フラット35の借入では、適合証明書の発行を受ける必要があります。
このため、一般の住宅ローンよりも、審査に時間がかかってしまう可能性が高いです。
そのため、ここでは、フラット35の審査をできる限り早く済ませるために必要なことを2つ紹介します。
4-1.複数のネット銀行にフラット35の仮審査(事前審査)を申し込んでおく
一般に、住宅ローンの審査では「複数の金融機関に対して審査の申し込みをするのはよくない」と言われています。
ただし、この審査の申し込みというのは、仮審査(事前審査)が通過した後の本審査のことを指しています。
つまり、仮審査(事前審査)だけを申し込みするのは何も影響が生じません。
そのため、複数のネット銀行に対してフラット35の仮審査(事前審査)を申し込んで結果を得ておくことで、審査を早く済ませられることにつながります。
4-2.必要書類の不備と記載漏れに注意する
ネット銀行からフラット35を借入する場合、審査通過の都度、必要書類が届くまでの時間が多くかかってしまうデメリットがあります。
また、ネット銀行では、必要な書類がすべて届いてからの審査になります。
このため、必要書類の不備や申込書類などの記載漏れは、住宅ローンの審査が終了するまでに多くの時間を費やしてしまうことにつながるのです。
早く審査に通過したいのであれば、このような細かな部分の気配りがとにかく大切と言えるでしょう。
5.住宅ローンの適用金利は、融資実行時点の金利になる点も考慮しよう
住宅ローンの金利は、フラット35であるかどうかを問わず、原則として、「融資実行時点での金利」が適用されることになります。
そのため、審査が早いネット銀行であったとしても、当初見込んでいた金利とズレが生じてしまう可能性があるのです。
特に、書類の不備や住宅ローンを申し込んだ人の審査状況が良好と判断されにくい場合は、それぞれの審査結果が出るまでに、多くの日数を要してしまう可能性は高くなります。
そのため、スムーズな審査が行われるための事前対策をしておくことが大切です。
5-1.頭金の有無や返済負担率の確認
住宅ローンの審査がスムーズに進むためには、融資をする金融機関側から「住宅ローンを融資しても問題がない」と思ってもらうための信用を持ってもらう必要があります。
つまり、返済が滞らないと判断されることが必要なのです。
たとえば、収入に対して住宅ローンの返済が重荷になっていないことも大切です。
特に、頭金の有無や返済負担率は、返済が滞らないと判断してもらう審査材料としてとても大切な審査項目と言えます。
このことから、事前対策として、数値の確認はしっかりとしておきたいものです。
まとめ
フラット35の審査が、早いおもなネット銀行を比較して紹介させていただきましたが、総合的に考えた時、ネット銀行が公表している審査期間だけでは甲乙つけ難いことがわかりました。
そして、事前対策を含む、先を見越した準備が結果として早い審査につながることもご理解できたと思います。
そのため、ネット銀行からフラット35を借入する予定がある方は、まず、それぞれのネット銀行へ仮審査(事前審査)の申し込みをするところから始めるのが良いと考えられます。
あわせて、返済負担率を含む、本審査に向けたローンの審査対策を行っておくことが望ましいでしょう。
審査が甘いフラット35を選ぶなら超低金利の今がチャンス
全期間固定金利であるフラット35を選ぶなら、間違いなく今がチャンスです。歴史的な超低金利が今も続いているものの、一生続くことは考えられないからです。
今後、少しずつ金利は上がっていくことが予想されるため、固定金利(当初10年など)や変動金利は金利上昇のリスクがあります。
その点、フラット35であれば契約とともに総支払額が確定します。
仮に金利が急激に上がっても、安定した支払いが可能です。
金利の変動で住宅ローンの支払いで破産する人は多いですが、フラット35なら家賃と同じように支出が見えるので家計のやりくりが簡単になります。
また、審査が緩いため、「年収が低い」「転職したばかりで勤続年数が少ない」などでも融資してもらえる可能性が高いです。
これらは融資条件に含まれていないからです。また、「自営業の方」や「派遣社員(パート・アルバイトを含む)」であっても審査が通りやすいのはフラット35だけになります。
「低金利のまま、最後まで安定した支払いを希望される方」や「審査に不安があるという方」はフラット35を選ぶようにしましょう。

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