住信SBIネット銀行などの住宅ローンのがん保険・保障は不要か必要か

住宅ローンの融資を受ける際に、団体信用生命保険に加入していることによって、住宅ローンを借りている方が、万が一、死亡や高度障害に陥った時に、残っている住宅ローンをすべて完済できる保障が得られます。

ただし、一般に加入する団体信用生命保険には、「がん(悪性新生物)」や「急性心筋梗塞」、「脳卒中」といった三大疾病保障は含まれていないことから、住宅ローンの返済期間中にこれらの病気にかかってしまいますと、住宅ローンの返済と医療費負担などが重なり、家計に大きな負担がかかってしまいます。

このようなことから、住宅ローンを組む際は、がん保障やがんへの備えが必要になってくると考えられますが、本記事では、団体信用生命保険におけるがん保障やがんへの備えとして効果があるがん保険について幅広く解説を進めていきます。

1.「ガン」は日本人の死因第1位

冒頭で紹介した、「がん(悪性新生物)」や「急性心筋梗塞」、「脳卒中」といった三大疾病は、日本人の死因ワースト3を占めている病気であり、がんは、日本人の死因第1位です。

  1. がん(悪性新生物)
  2. 急性心筋梗塞
  3. 脳卒中

がんは、2人に1人がかかり、3人に1人が亡くなると言われる生活習慣病ですが、この確率を知るだけでも、がんへの備えは必要であることがわかります。

自分自身がどのような最期を迎えることになるのかは誰にもわかりませんが、前述した統計確率より、団体信用生命保険におけるがん保障やがんへの備えとして効果があるがん保険に加入しておく対策は、非常に重要であることがご理解できるのではないでしょうか?

2.団体信用生命保険は「がん(三大疾病)」に対する保障は含まれていない

一般に、民間金融機関が取り扱っている住宅ローンを利用する場合、団体信用生命保険に加入することができる健康状態であることが求められており、言い換えますと、団体信用生命保険に加入することができなければ、民間金融機関が取り扱っている住宅ローンを利用することができないことになります。

つまり、住宅ローンと団体信用生命保険は基本的にセットであるという見方ができますが、例外として、住宅金融支援機構が取り扱っている長期固定金利の住宅ローン「フラット35」は、団体信用生命保険の加入が任意加入になっています。

この時、加入する団体信用生命保険は、住宅ローンの債務者が、死亡や所定の高度障害になった場合に限って保険金が支払われるものとなっていることから、「がん(三大疾病)」に対する保障は含まれておりません。

そのため、仮に、がんなどの三大疾病に対する保障を得るためには、特殊な団体信用生命保険に加入する必要があります。

住宅ローンやフラット35も対応している団信の三大疾病特約は必要?

2017.06.12

2-1.ガン保障特約付の団体信用生命保険:疾病保障付住宅ローンとは

特殊な団体信用生命保険の1つとしてあげられるものに、「ガン保障特約付の団体信用生命保険」があります。

「ガン保障特約付の団体信用生命保険」とは、住宅ローンの債務者が、死亡や所定の高度障害になった場合に住宅ローン残高が0円になるのにプラスして、ガンと診断された場合もローン残高が0円になる特殊な団体信用生命保険のことをいいます。

ガン保障特約付の団体信用生命保険は、がんに対する備えとして、できる限り加入しておきたい団体信用生命保険になりますが、ガン保障特約付の団体信用生命保険には、重要な注意点があるため、次項の解説に含めて後述していきます。

2-2.一般的ながん保険と住宅ローンのガン特約の違い

生命保険会社が取り扱っている「がん保険」は、がんにかかって入院した場合や手術をした場合、通院した場合など、がんの治療を目的としたものに対して保険金が支払われる生命保険のことをいいます。

一方、住宅ローンのガン特約の場合、それぞれの金融機関が取り扱っている保障内容が異なるものの、一般的には、住宅ローンの返済期間中に医師からガンと診断された場合に、残っている住宅ローンが0円になるといった特徴があります。

がん保険と住宅ローンのガン特約は、がんに対して保障がなされるものの、その保障内容は明らかに違っていることが確認できます。

なお、がん保険と住宅ローンのガン特約のいずれにも共通している重要な注意点として、「90日間の保障免責期間」があるといったことがあります。

つまり、いずれの保障も90日が経過し、91日目からでなければ保障が開始されないといった大きな注意点があり、この90日という期間内に、運が悪くがんが見つかった場合やがん保険や住宅ローンのガン特約に加入する前にがんにかかっていた場合などは、保障の対象外であることには注意が必要です。

細かな注意点は他にもありますが、ガン保障特約付の団体信用生命保険に加入する時は、金融機関の担当者や専門家にあたるFPへ相談してみるなどの対策をおすすめ致します。

2-3.疾病保障付団体信用生命保険の住宅ローンで補填される疾病とは

ガン保障特約付団体信用生命保険のように、何かしらの保障付き住宅ローンは、様々な金融機関で取り扱いがなされておりますが、本項では、これらの住宅ローンを取り扱っている金融機関のホームページを参考にして、どのような疾病で保障がされるのか紹介していきます。

紹介内容は、簡易なものとなりますので、ご希望の金融機関で保障の詳細をしっかりとご確認いただき、ご自身の責任の下、選択決定するようにして下さい。

  • ガン特約付き

がんと診断されたら、現在抱えている住宅ローンが0円になる

  • 三大疾病保障付き

「がん(悪性新生物)」や「急性心筋梗塞」、「脳卒中」といった三大疾病になり、団体信用生命保険の引受会社が定めている所定の状態になった場合に現在抱えている住宅ローンが0円になる

  • 七大疾病保障付き

七大疾病とは、「がん(悪性新生物)」や「急性心筋梗塞」、「脳卒中」といった三大疾病に加えて、「高血圧性疾患」「糖尿病」「慢性腎不全」「肝硬変」の4つの生活習慣病を加えたものをいい、団体信用生命保険の引受会社が定めている所定の状態になった場合に現在抱えている住宅ローンが0円になる

  • 八大疾病保障付き

八大疾病とは、前述した七大疾病に加えて「慢性膵炎」が加えられたものをいい、団体信用生命保険の引受会社が定めている所定の状態になった場合に現在抱えている住宅ローンが0円になる

  • 九大疾病保障付き

九大疾病とは、前述した八大疾病に加えて「ウイルス性肝炎」が加えられたものをいい、団体信用生命保険の引受会社が定めている所定の状態になった場合に現在抱えている住宅ローンが0円になる

  • 11大疾病保障付き

11大疾病保障付きの団体信用生命保険とは、がんはもちろん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、慢性膵炎、腎疾患、肝疾患、大動脈瘤および解離、上皮内新生物、悪性黒色腫以外の皮膚がんが該当し、団体信用生命保険の引受会社が定めている所定の状態になった場合に現在抱えている住宅ローンが0円になる

  • 全疾病保障付き

全疾病保障付団体信用生命保険と見聞きすると、すべての病気に対応しているような気もしてしまいますが、取り扱っている住信SBIネット銀行では、以下のように解説しています。

全疾病とは、8疾病として定められた疾病と、8疾病以外の病気やケガの2分類から構成されます。ガン(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の8つの病気の総称をここでは8疾病といいます。

出典:住信SBIネット銀行・全疾病保障より引用

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病気やけがを2分類としておりますが、とても曖昧な表現となっておりますので、こちらは、引き受け会社の保険約款で確認されることをおすすめ致します。

2-4.原則として、疾病保障付団体信用生命保険は無料ではない

一般の団体信用生命保険は、保険料の負担が無料ですが、通常、前項で紹介したような疾病保障付団体信用生命保険は無料ではありません。

具体的には、住宅ローンの適用金利に対して0.1%~0.3%程度上乗せされる場合が多く見られますが、昨今では、金融機関によって疾病保障付団体信用生命保険の金利差を付けることで優位性を保っている場合や無料の場合など様々なケースが見られるようになっています。

本項では、疾病保障付団体信用生命保険を付けることによってどの程度、返済金額が増加するのかについてシミュレーションし紹介していきたいと思います。

シミュレーション条件

住宅ローンの種類:フラット35
借入予定の住宅ローン金額:2,500万円
返済予定年数:35年
金利:2.0%
返済方法:元利均等返済、ボーナス返済なし

内容団体信用生命保険の加入無し団体信用生命保険
のみ加入
疾病保障付
団体信用生命保険
に加入
金利1.8%2.0%2.24%
1ヶ月あたりの
返済金額
80,272円82,815円85,928円
35年間の総返済金額33,714,594円34,782,590円36,089,772円

上記は、シミュレーション条件に合わせたフラット35の場合となりますが、住宅ローンを申し込む金融機関によって金利差が異なりますので、事前確認が必要となります。

なお、住信SBIネット銀行の場合、全疾病保障が無料で付帯されています。

全疾病保障

出典:住信SBIネット銀行:全疾病保障より引用

また、じぶん銀行の場合、がんと診断された際、保険料負担なしで現在の住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障」があります。

じぶん銀行の50%ガン保障

出典じぶん銀行:がん100%保障団信/がん50%保障団信より引用

3.疾病保障付団体信用生命保険の住宅ローンは必要なのか不要なのか

これまでの解説から、疾病保障付団体信用生命保険の住宅ローンは、これから住宅購入をされる多くの皆さまにとって必要なことは言うまでもありません。

疾病保障付団体信用生命保険に加入するということは、一般に、金利負担が大きくなることから住宅ローンの完済までに支払うお金は多くなってしまうことは確かですが、万が一のリスクを想定した時に、住宅ローンの返済負担が家計や毎日の生活にどのような影響を与えるのか、慎重に考えることが求められます。

4.ガン保障付団体信用生命保険に加入する際の注意点

本記事の最後に、ガン保障付団体信用生命保険に加入する際の注意点をそれぞれ解説していきます。

これまでの解説と内容が重複し、まとめのような形となっておりますが、要点の再確認といった考え方で読み進めていただければと思います。

4-1.健康状態が良くなければ加入できない

団体信用生命保険は、疾病保障付のあり、なしに関わらず、原則として健康状態が良くなければ加入することができませんので注意が必要です。

住宅ローンの審査基準:団信に加入できる健康状態であること

2017.05.19

4-2.保障対象は、住宅ローンの残債であり、がんの治療費は保障の対象外

ガン保障付団体信用生命保険は、住宅ローンの債務者が死亡や所定の高度障害になった場合に加え、がんと診断された時に住宅ローン残高が0円になる生命保険であることから、仮に、がんになったとしても、がんの治療費は保障の対象外です。

そのため、がんにかかる医療費の補填は、別途、がん保険に加入して備えるなどの対策が重要です。

4-3.毎月の負担が大きくなることを覚えておく

ガン保障付団体信用生命保険のような疾病保障付団体信用生命保険に加入する場合は、選んだ金融機関によって住宅ローンの金利に上乗せされる利率が異なりますが、毎月の返済負担や完済までの返済金額が多くなることを理解しておく必要があります。

4-4.ガン保障付団体信用生命保険には2つのグループがあるので要注意!

ガン保障付団体信用生命保険には、「ガンと診断されただけでは保険金が下りないパターン」と「ガンと診断されただけで保険金がおりるパターン」といった2つのグループがあるので、加入前にどのような場合に保障がなされるか確認しておくことが大切です。

4-4-1.ガンと診断されただけでは保険金が下りないパターン

たとえば、住信SBIネット銀行の場合、ガンと診断されただけでは保険金は支払われることはなく、がんと診断され、就業不能状態となってから約12ヶ月間、その状態が継続した場合に限り保険金が支払われることになっています。(その間も毎月の住宅ローン返済相当額は支払われる)

そのため、保障のハードルが高いため、がんと診断されることによって保障が欲しい場合は、別途、違う金融機関を探すなどの対策も時には必要でしょう。

4-4-2.ガンと診断されただけで保険金がおりるパターン

ガン保障付団体信用生命保険は、そのほとんどが、ガンと診断されただけで保険金がおりるパターンが多く見受けられ、ネット銀行の例ですと、じぶん銀行、楽天銀行、ソニー銀行、イオン銀行などがあります。

こちらは、就業不能状態にならなくてもOKですし、12ヶ月待たなくてもOKですので条件を満たすハードルは非常に低いと考えられますが、住宅ローンの金利に上乗せするパターンが大半ですので、返済負担が増加することになります。

4-5.途中解約や途中契約不可

こちらはガン保障付団体信用生命保険に限ったことではありませんが、基本的に途中解約や途中契約はできませんので、住宅ローンの申し込み前に慎重に検討し、住宅ローンの返済計画を立てながら並行して考えることが望ましいでしょう。

まとめ

疾病保障付団体信用生命保険は、これから住宅ローンを検討される方、すべてにとって必要なものであると思われます。

ただし、住宅ローンの返済計画をしっかりと立てた上で余裕のある返済が最優先で求められることになりますので、「お金に余裕があるのであれば」といった条件を前提にする必要性もあるでしょう。

あわせて、お金に余裕を持った住宅ローンの返済はどのようにしたらできるのか、それぞれの家計範囲内でしっかりと検討し対策を取ることが重要になるのは言うまでもありません。

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