住宅ローンを連帯債務で借入する場合に妻の妊娠が審査に与える影響

住宅ローンを申し込む際に、夫婦の収入を合算する方も多いと思います。

この時、すでに妊娠している場合や審査途中で妊娠してしまったということも、時にはあるでしょう。

住宅ローンの審査をする金融機関によって、このような場合の対応は異なりますが、妊娠中は住宅ローンを融資しない場合や、住宅ローンを申し込みする方の状況を総合的に考慮して審査する場合もあります。

そのため、一概に良し悪しを言い切ることはできません。

しかし少なくとも、収入合算で住宅ローンを申し込み予定の方々にとって、審査が不利に働くことは確かです。

そこで本記事では、住宅ローンを連帯債務で借入する場合に妻の妊娠が審査に与える影響を中心に、解説を進めていきたいと思います。

1.住宅ローンの申し込み前にすでに妊娠している場合

住宅ローンを収入合算による連帯債務で借入する予定の方で、住宅ローンの申し込み前にすでに妊娠している場合は、多くの金融機関で収入合算するのが難しくなると考えられます。

これは、産休・育休といった期間中に「安定した収入が得られない」と判断されてしまうほか、必ず職場に復帰できるとは限らないためです。

厳密に言えば、出産手当金や育児休業給付金などといった社会保険からお金が支給される方も多くおられるとは思います。

しかし残念ながら、住宅ローンの審査において、これらの支給されたお金は安定した収入とはみなさないのが一般的です。

また、出産は、当然にリスクが伴うものです。

時に「生死」に関わる問題であることも踏まえますと、収入合算を認めたことによるデフォルトリスク(住宅ローンの返済が滞って完済できないこと)も十分に予測できますよね。

このような部分が考慮された時、住宅ローンの申し込み前にすでに妊娠している場合は、多くの金融機関で住宅ローンを収入合算するのが難しいと考えられるわけです。

2.住宅ローンの審査途中に妊娠している場合

住宅ローンの審査途中で妊娠していることに気が付いてしまった場合も時にはあると思いますが、このような場合は、住宅ローンの審査を行っている金融機関の判断によって左右されることになります。

そのため、こちらにつきましても、審査通過の良し悪しを一概に申し上げるのは難しいのです。

以下、実際にあった相談事例がありますので、その質問と回答を下に考えられることをまとめてみます。

なお、質問日は10月3日です。

住宅ローンを組む予定が妊娠してしまいました。

夫と私のペアでローンの本審査は通っています。フラット35なので団信は任意で夫だけ加入。(私は保険にしっかり入っている為)

9月21日に売買契約を結びました。1週間後妊娠がわかりました。

1月に金消契約の予定で3月に内覧後引き渡しです。

出産予定は6月1日です。

この場合住宅購入は可能ですか?問題があるとすればどのタイミングでしょうか?補足、育休は取らずすぐに復帰します。復帰後給料が減ることはまずありません。

補足

子供の預け先は問題ありません。一緒につれてできる仕事なので。出産のリスクも承知の上ですがもし何かあっても会社に籍を戻すことで給料は確保できます。

極論で私が出産時に命を落としまうリスクはあるかもしれませんがそうなれば保険金で家が2軒程買えてしまうので悩む必要もなくなってしまいますね

回答

6月に出産予定ということは、1月の金消契約時には妊娠5~6ヶ月ですね。

当日に妊娠が判明すると金消契約を結べない等の事態になり、慌てることになるかもしれませんね。

審査した時の状況と変わっていますから。まずは速やかにフラット35の窓口銀行にご報告するべきです。黙っていたらわからないだろう…とは考えないこと。

ただフラットですし、団信加入もないので報告のみで終わる可能性もあるかもしれませんね。

いずれにしても、あなた方の借入額や年収にも左右される話なので、必ずこうだ!はないと思います。

育休を取らずに復職予定は良いのですが、それは母子ともに健康にいられたら…の話ですよね?出産はそれなりのリスクもありますし、赤ちゃんも産まれてみないことにはわからないことはたくさんあります。リスクを無視するのはやめておいた方が良いですよ。

あと保育園の預かり先は確保できますか?あまり月齢が低いと対象外の保育園は少なくありません。身内のサポートなしだと厳しくなるかもしれませんね。

ヤフー知恵袋より引用)

  • 住宅購入は可能ですか?

質問に対する回答にもありますように、まずは、妊娠した事実を速やかに担当者へ伝えることが重要です。

妊娠していたことを黙っていて、後から金銭消費貸借契約が結べないことは、結果として住宅ローンの融資が受けられないことにつながります。

このほか、住宅購入が可能かどうかの判断は、住宅ローンの申し込みを行った金融機関が決定することになるため、何とも言えません。

  • 問題があるとすればどのタイミングでしょうか?

質問者さんの質問の中で、「3月に内覧後引き渡し」とあることから、注文住宅を購入したと判断することができます。

この場合、正に「今」、問題があるタイミングとなります。

質問日が10月3日で、売買契約日が9月21日ということであれば、すべてが整っていることになりますので、すでに建築工事の着工をしていることも十分に考えられます。

この時、後々、妊娠が原因による融資が受けられないことによって、契約の履行ができない場合、その原因は当然に質問者さん側にあると考えられます。

この辺について、不動産業者との契約がどのようになっているのか、といった問題も生じてきそうです。

やはり、早めの担当者への連絡と不動産業者への連絡を行い、場合によっては、手付金を放棄することによる契約解除も視野に入れておかなくてはならないでしょう。

  • 育休は取らずすぐに復帰します

こちらは、労働基準法の話になるのですが、子供を出産した後の、いわゆる産後休暇というものは、必ず与えなければならない「義務」が勤務先に課せられています。

このため、すぐには職場へ復帰することはできません。

産前産後休暇というのは、出産予定日を基準に産前6週・産後8週と決まっています。少なくとも、出産してから8週間(おおむね2ヶ月)は、職場復帰することはできないわけです。

おそらく、質問内容からこの辺の法律上のルールがわかっていないと捉えることもできるため、全体的に再確認し、本当に住宅購入することが望ましいことなのか、改めてご主人さんと考えていただきたいものと思います。

なお、回答にもありましたように、筆者個人としてもリスクを無視するのはやめておき、1つずつ解決されることが先々を見ても望ましい選択だと感じます。

3.参考 出産後の育休中に、住宅ローンの収入合算はできる?

住宅ローンを連帯債務などの収入合算で申し込む場合の妊娠は、住宅ローンの審査に大きな影響を与えてしまうことがわかりました。

では、出産後の育休中に、住宅ローンの収入合算はできるのでしょうか?

実のところ、こちらにつきましても、金融機関によって取り扱いがまったく異なっており、職場復帰が大前提となっているところがほとんどです。

また、職場復帰したからといってすぐに収入合算が可能なのではなく、職場復帰してから給料などの支給を受けた実績が必要です。

このため、早ければ3ヶ月、遅いところですと1年や1年半などの期間が経過してからでなければならないところもあります。

つまり、住宅ローンをご希望の金融機関によってさまざまということになります。

4.世帯全体でどのように住宅ローンを借入するのが最適なのか考える

住宅ローンを夫婦の収入合算で申し込みする場合は、「なぜそのようにしたのか・そのようにする必要があるのか」について考えておくことをおすすめします。

たとえば、仮に、妻が妊娠したとしても、夫の収入や信用だけで住宅ローンの審査に通過するのであれば、住宅ローンの審査に影響を与えることはありません。

妻の妊娠が問題となってしまうのには、あくまでも、妻が収入合算をする対象になっているためなのです。

  • 夫婦で収入合算をしなければ住宅ローンの審査が通過できない
  • 夫婦で住宅ローン控除をそれぞれ適用できれば、世帯にとっては有利
  • 夫婦で収入合算をした方が、余裕をもって審査に通りやすい

上記のような何かしらの理由があるために、夫婦で収入合算を検討されることが予測されます。

妊娠というライフイベントが発生した場合に、収入合算をすることが、現在だけでなく後々の返済も含めてどのようになりそうなのか考えておきたいものです。

まとめ

住宅ローンを連帯債務で借入する場合に妻の妊娠が審査に与える影響は、極めて大きいことがわかりました。

すでに住宅ローンの申し込みや審査中の方で妊娠が発覚した場合は、速やかに担当者へ伝えることに尽きます。

これから住宅購入を検討されている方であれば、住宅ローンの計画も妊娠計画も考えながら行わなければなりません。

ただし、あくまでも「夫婦で収入合算をする場合」に、妊娠が審査に影響することも忘れないようにして下さい。

夫のみの借入には、妻の妊娠は審査にまったく影響を与えることがありません。

この辺も視野に入れた上で、どのように住宅ローンを借入するのが得策なのか改めて考えてみたいものです。

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