住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになる5つの理由

5つの理由

住宅ローンの融資を受けるためには、融資を希望の金融機関に対して住宅ローンの申し込みを行い、段階的に行われる審査をすべて通過する必要があります。

そして、段階審査がすべて通過することによって、無事、融資実行がなされることになります。

しかし、実のところ、住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになってしまう場合があるのも確かです。

そこで本記事では、どのような場合に住宅ローンの審査が通過した後に融資実行がキャンセルになるのか、その理由について個別に解説を進めていきます。

1.住宅ローン審査が通過した後に融資実行がキャンセルになる場合とは

住宅ローン審査が通過した後に融資実行がキャンセルになる場合とは、後述する5つの理由が生じた場合です。

なお、これから解説する内容は、住宅ローンの本審査が通過している状況で、融資実行が未完了の期間中であるものとし、収入合算による連帯債務者または連帯保証人がいる場合は、それらの方も含むものとします。

1-1.理由1:住宅ローンの主債務者が死亡した場合

住宅ローンを申し込んだ方(主債務者)が、住宅ローンの本審査が通過している状況であり、融資実行が未完了の期間中に死亡してしまった場合は、融資実行がキャンセルとなります。

また、死亡に等しいものとして、住宅ローンを申し込んだ方(主債務者)が、高度障害になってしまった場合も同様に取り扱われるものと考えられます。

1-2.理由2:勤務先が倒産した場合や事業を廃業した場合

住宅ローンの主債務者が勤めている勤務先が倒産してしまった場合は、住宅ローンを返済し続ける原資が得られなくなります。

このため、本審査が通過していたとしても融資実行がキャンセルとなります。

また、自営業者で事業を営んでいる方の場合で、事業を廃業した場合も同様に取り扱われます。

1-3.理由3:住宅ローンの主債務者が、犯罪をおかした場合や解雇(退職)になった場合

住宅ローンの主債務者が、犯罪をおかした場合や解雇(退職)になった場合も、当然に住宅ローンの融資実行がキャンセルとなります。

住宅ローンの融資実行がキャンセルになるだけであればまだしも、この場合ですと、本来融資が決定し、住宅の引渡しをする寸前の不動産業者などからしますと、大きな損失になってしまうことが予測できます。

このため場合によっては、損害賠償請求などを不動産業者から求められることも十分に考えられます。

2.住宅ローン審査が通過した後に融資実行がキャンセルになる可能性が高い場合とは

前項では、住宅ローン審査が通過した後に融資実行がキャンセルになる場合について解説をしました。

本項では、必ずしも融資実行がキャンセルになるとは限らないものの、キャンセルの可能性が高いものについて解説を進めます。

なお、こちらの解説につきましても、住宅ローンの本審査が通過している状況であり、融資実行が未完了の期間中であるものとし、収入合算による連帯債務者または連帯保証人がいる場合は、それらの方も含むものとします。

2-1.理由4:住宅ローンの主債務者が、転職をした場合

住宅ローンの主債務者が、転職をした場合は、住宅ローンを返済し続けていくための安定した収入が得られるのかどうかが大きく懸念されることにつながります。

そのため、融資実行前の転職があった場合は、キャンセルになる可能性が高いと考えられます。

ただし、あらかじめ住宅ローンの申し込み時点で転職をする予定がすでにある場合で専門的な職業に就く場合や、これまでよりも収入が大きく増加することに加え安定性に優れていると判断された場合などは、融資実行がこれまでの通り行われる可能性もあります。

これは、金融機関の判断による部分も大きいとお考え下さい。

なお、金融機関への事前連絡もなしに転職があった場合は、極めて融資実行が難しくなると思われます。

2-2.理由5:新たな借入やローン契約によって個人信用情報に変化が生じた場合

住宅ローンの融資実行がなされる前に、新たな借入やローン契約などを結んでしまいますと、個人信用情報と呼ばれる信用取引にかかる情報内容が変化することになります。

融資をする金融機関側としては、「本当に融資をしても大丈夫なのか」と、再度審査や確認をする手間が生じてしまうのです。

これは、金融機関と借主双方にとってマイナスに働くこともあり、これまでの手間や時間を考えると、両者にとって決して良いものではありません。

住宅ローンの融資実行がされた後に、新たな借入やローンを契約したとしても、住宅ローンの金銭消費貸借契約は無事履行された後になりますので、何ら差し支えありません。

このような理由から、住宅ローンの本審査通過後から融資実行までの期間は、新たな借入やローン契約といった無駄な行動を慎むように心掛けましょう。

なお、クレジットカードで物を購入したり、サービスの提供を受けた代金の決済としてショッピング枠を活用し一括払いで利用したりする場合では、信用情報の問題にはなりません。

ただし、不安な場合には、あらかじめローン担当者に確認されることをおすすめします。

3.住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになった事例

通常、住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになるということはめったにありません。

しかし実際に、住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになった事例がありますので紹介していきます。

あわせて、FPの見解もご紹介します。

お知恵をお貸しください!
住宅ローン実行日よりたった二日前に銀行側がキャンセルしてきました!

どなたかお知恵をお貸しください。

横浜銀行で住宅ローンを組みました。

最初はネットで申し込みました所、3000万融資のOKがでました。

その後何度も住宅ローンセンターに足を運び、住民票、確定申告3期、印鑑登録、納税証明など言われるがままに、沢山の書類を提出し、仮審査、本審査すべてOK,不動産会社とも売買契約、手付金などすべて支払っています。

今月25日あさってに、横浜銀行にてローンの実行日となっていましたが、今日22日になって、最初のインターネット申し込み時に、誕生日入力が間違っていたので契約は無しと言ってきました。

実際誕生日は13日なのですが、間違って17日で申し込んでいたのは事実ですが、その後もう一度、窓口で「個人ローン申込書兼保証委託申込書」その他沢山の書類を直筆で提出し、その際にはすべて17日で記載しています。

その他沢山の個人情報書類をすでに提出しています。

このままでは、不動産会社に違約金として500万以上支払わなければなりません。

その最初の段階でのネットでの入力ミスが原因だそうです。
こんな話ってあるでしょうか?

それにしても決済実行日まで1月以上の期間があったのに、その間ローン特約の期限も切れ、絶対OKで本契約を結んでいたのに、実行二日前にいきなりキャンセルなんて、不動産会社の担当者も聞いたことがないと言っています。

今はマンションが手に入るかどうかより、この500万の違約金を保証してくれるのかどうかの方が大変心配です。

どうか知恵をお貸しください!!!お願いします。

教えて!gooより一部改編・引用)

3-1.質問に対するFPの見解

まず、はっきりと申し上げて、横浜銀行の対応が非常に問題で、一般常識的に考えてあり得ない対応であるとしか言いようがありません。

質問内容全体を見ますと、横浜銀行側では、融資実行をキャンセルした理由について「最初の段階でのネットでの入力ミスが原因」としているようです。

しかし、そもそも、このような理由で住宅ローンの融資実行をキャンセルすること自体がまずもって異常です。

なぜならば、ネットで申し込まれた内容は、申込者から提出された住民票・確定申告書3期分・印鑑証明書・納税証明書などといった必要書類や運転免許証や健康保険証などの身分証明書と照らし合わせて確認するわけです。

このため、生年月日を誤って入力したのであれば、融資担当者は、すぐに気が付くことができるはずですよね。

したがいまして、明らかに、融資担当者や銀行側の大きなミスであり、融資実行のキャンセルは、銀行側の都合であると言わざるを得ないと考えられます。

しかも、融資実行の2日前のキャンセルでは、あまりにも急すぎています。

また、本審査の決定を銀行側から受けることによって、不動産業者との正式な契約を締結するのも何らおかしくはなく、自然の流れであると考えられます。

質問内容では、不動産業者に対して500万円の違約金を支払わなければならないと明記されておりますが、通常、このような違約金を支払う場合というのは、申込者に重大な落ち度があった場合などが原因で融資実行がされなかった場合です。

ネットの申し込みにおいて、生年月日の記入を誤ったくらいで重大な落ち度とは、とても言い切れません。

それならば、なぜ、事前審査や本審査の時点で重要な落ち度があったのにも関わらず審査が通過してしまったのでしょうか?

明らかに矛盾しています。

不動産業者側としては、正式な契約を交わし、契約内容を履行しているわけでありますから、質問者様に対して違約金500万円の支払いを求めることは当然であると考えられます。

しかし、少なくとも横浜銀行の対応によって、質問者様は違約金500万円を支払わなければならなくなった損害を被ったと考えられます。

このような理由から、法律の専門家にあたる弁護士に経緯を説明した上で法的手続きの下、逆に、横浜銀行に対して損害賠償請求をされるのが妥当なのではないかと思われます。

3-2.質問事例からネット申込の危険性について考える

すべての金融機関で対応をしているわけではありませんが、住宅ローンの申し込みは、インターネットを通じて行うことができ、金利も対面型の金融機関に比べて低い場合も多く見受けられます。

しかしながら、質問事例のような事実があると、横浜銀行だけに関わらず、インターネットを活用した住宅ローンの申し込みに対して、極めて重要でかつ恐ろしい懸念をもたれてしまうのは確かだと思います。

住宅購入は、人生で最も高い買い物で、抱える借金も数千万円にものぼります。

このように考えた時、金利が低いといった理由を優先して住宅ローンの申し込みをすることは、はたして本当に得策なのか疑問が残ります。

まとめ

住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになる5つの理由を以下、表にまとめます。

住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになる理由  住宅ローン審査通過後の融資実行がキャンセルになる可能性がある場合
住宅ローンの主債務者が、死亡した場合 住宅ローンの主債務者が、転職をした場合
勤務先が倒産した場合や事業を廃業した場合  新たな借入やローン契約によって個人信用情報に変化が生じた場合
住宅ローンの主債務者が、犯罪をおかした
場合や解雇(退職)になった場合

上記のキャンセル理由は、主債務者だけではなく、連帯債務者や連帯保証人がいる場合、それらの方々にもあてはまりますので注意が必要です。

通常、住宅ローン審査通過後に融資実行がキャンセルになる場合というのは、基本的に考えにくいのが現状で、少なくとも融資実行までにお金に絡む大きな行動をしないことが最も得策です。

どうしても大きなお金を動かす必要がある場合などは、あらかじめ融資担当者に尋ねて回答を得てから行動に移されるのが確実であるとお考え下さい。

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