クレジットカードの支払いの遅延・延滞が住宅ローン審査に与える影響

支払い遅延

住宅ローンの審査において、クレジットカードの支払いを遅延してしまった履歴がある場合やクレジットカードのキャッシングをして返済を延滞してしまった履歴がある場合などは、融資の可否に関わる大きなマイナス要因となる時があります。

実務上では、住宅ローンの申し込みをする方の個人信用情報を確認しなければ、正確な判断をすることは難しいのです。

このほか、直近だけではなく、過去の遅延履歴や延滞履歴も踏まえて総合的に判断していくことになります。

そこで本記事では、クレジットカードを利用した場合における支払い遅延や延滞が、住宅ローン審査に与える影響や過去の延滞履歴などについて、わかりやすく解説を進めていきます。

1.クレジットカードの支払いに関わらず、遅延や延滞はマイナス影響

住宅ローンの審査におきましては、クレジットカードの支払いに関わらず、代金の遅延や返済の延滞はマイナス影響を与えてしまいます。

特に、住宅ローンの申し込みを行い、審査までの短い期間(直近)で、このような遅延や延滞があった場合、最悪なケースとして、即審査落ちになってしまう可能性も否めません。

1-1.過去の遅延や延滞も住宅ローンの審査にマイナス影響を与える

住宅ローンの審査では、住宅ローンの申込者のほか、連帯債務者などがいる場合は、連帯債務者も含む、両名の個人信用情報が必ず確認されることになります。

信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。そして、この信用情報は、クレジット会社が顧客の「信用」を判断するための参考資料として利用されます。そのため、信用情報には人種や思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません。

CIC 信用情報についてより引用)

個人信用情報には、クレジットカードやローンなどの取引事実が登録されています。

この取引事実には、「クレジットカードを利用した代金がしっかりと引き落としされたのか」、また、キャッシングを利用している場合は、「キャッシングの返済がしっかりと行われたのか」など、過去の情報も履歴として残ります。

ただし、過去の履歴と言っても、無制限に残るのではなく、おおむね5年程度の期間に渡って残るものと考えておくのが無難です。

いわば、過去5年間において、個人信用情報に著しい問題がなければ住宅ローンの審査にマイナスの影響を与えることはありません。

1-1-1.個人信用情報が気になる方は、自分の情報をいつでも取得できる

住宅ローンの審査対策として、あらかじめ個人信用情報を取得し、自分の情報を確認しておくことはとても効果的です。

不安がある方や気になる方は、以下、3つの信用情報機関からご自身の信用情報を取得してみることをおすすめします。

  • 株式会社CIC
  • 株式会社JICC
  • 全国銀行個人信用情報センター

この理由は、住宅ローンの審査において、個人信用情報に著しい問題があった場合は、金融機関で住宅ローンの融資は絶対に受けられないためです。無駄な時間を費やしてしまう結果につながるということです。

また、3つの信用情報機関より、信用情報を取得した結果、返済状況(イメージ図のD)に「異動」の文字があった場合は、いわゆるブラックリスト入りしていることを意味します。

この場合、住宅ローンの審査に通過し融資が受けられることは、100%ありません。

開示報告書

(出典:CIC 信用情報開示報告書の見方

また、Eのように、

  • 連続して支払いや返済の遅延がある
  • たびたび返済や遅延がある

このようば場合にも、住宅ローンの審査に通過するのが極めて難しくなってしまうとお考え下さい。

なお、上記のイメージ図より、ブラックリスト入りしたのは平成29年12月10日であり、平成29年12月から平成30年4月まで、連続で入金していなかったことが確認できます。

つまり、この5か月間に渡っての支払い遅延が、ブラックリスト入りした原因であることがわかります。

2.実際にあった事例から住宅ローンの審査に与える影響について考える

ここからは、ヤフー知恵袋の質問内容を下に、実際にあった事例から住宅ローンの審査に与える影響について考えてみたいと思います。

クレジットカードの支払い延滞が住宅ローンに及ぼす影響について、教えてください

マイホームを考えています。

今は育児休暇中なのですが近く復帰の予定で、年収は400万円くらい、今の会社に勤続9年になります。夫と2人名義で住宅ローンを借りたいと思っていますが、独身時代に何度かクレジットカードの支払い延滞をしたことがあるのを思いだしました。

引き落とし日に口座にお金が入っておらず、催促のハガキが来ました。次の指定の日までには入金をしたので、長期延滞ではないのですが、1、2回ではなく何度も同じようになってしまったことがあります。

ちなみにカードはJCBで、法人カード(ゴールド)です。4年か5年は前のことです。

今もこのカードを使っていて、少なくとも二年間は、延滞は一切していません。

やはり上記のような状況では住宅ローンの審査は通らないでしょうか?

夫とマイホーム計画でとても一生懸命やっていたところだったので、私の独身時代の延滞が原因でだめになってしまったら、物凄く申し訳ないです…。夫にもまだ言えず、悩んでいます。

ヤフー知恵袋より引用・一部改変)

2-1.質問内容から考えられるFPの見解

上記の質問内容を見ると、質問者さんの記憶を頼りにするよりも、個人信用情報を取得して履歴や内容を確認するのが最も確実で望ましい方法であるのは確かです。

すでに解説しましたように、情報開示の結果「異動」があれば、質問者さんは、住宅ローンの融資が受けられないため、ご主人との収入合算はできなくなります。

また、1、2回ではなく何度も延滞をしている履歴が残っているということは、少なくとも、質問者さんは、「お金に関する信用や管理が十分できている方ではない」とみなされてしまっても致し方のないことです。

あくまでも筆者個人の主観となりますが、質問者さんの記憶においても、何度も遅延をしているということであれば、住宅ローンを収入合算で申し込むのはかなり厳しいように感じます。

あわせて、育児休暇中とのことですよね。

育児休暇が終了して職場復帰してからということであれば、それぞれの金融機関によっても住宅ローンの収入合算における取り扱いが大きく異なっている点も、注意が必要と言えるでしょう。

つまり、育児休暇が終了して職場復帰したとしても、すぐには収入合算できず、年単位での就業実績がなければ認めていないような金融機関もあるということです。

そのため、個人信用情報の問題だけに留まらず、広い視野で住宅ローンの審査を考えていきますと、一筋縄ではいかないさまざまな問題が浮き彫りになってきそうな事例と言えそうです。

3.クレジットカードの遅延や延滞が、個人信用情報に著しい問題があった場合

個人信用情報を取得して調べてみた結果、クレジットカードの遅延や延滞が、個人信用情報に著しい問題(異動)があった場合は、この履歴が無くなるまで住宅ローンの審査に通過することはありません。

もちろん、収入合算をするための連帯債務者や連帯保証人となることもできません。

解決策は、時間が経過して履歴が無くなるのを待つしか方法はなく、ご自身で何か手立てを打つことは基本的にできません。

ただし、信用情報機関の信用情報に誤りがあった場合は、その情報を訂正してもらうことは可能となっています。

しかし、このようなことが生じるケースは、まずもって皆無に近いとすら考えられます。

そのため、住宅ローンの審査に通過するためには、一括払い、分割払い、リボ払い、キャッシングといったクレジットカードの利用方法に関わらず、普段からお金の管理をしっかりと行っておくことが重要です。

まとめ

クレジットカードの支払いの遅延や延滞が住宅ローン審査に与える影響は、マイナスの影響しか与えません。

なお、本記事では触れることはありませんでしたが、以下も住宅ローン審査に大きな影響を与えることになります。

  • クレジットカードを多く保有していることによるキャッシング枠
  • 住宅ローンの申し込み時点で抱えているローン
  • その他の借入

このため、個人信用情報の確認だけに留まらず、この部分もあらかじめ事前対策としてしっかりと行っておきたいものです。

なお、クレジットカードの複数所有が住宅ローン審査に及ぼす影響については、以下の記事をご参考にされてください。

モノクロのクレジットカード

クレジットカードが住宅ローン審査に及ぼす影響:枚数が多い人は解約しよう

2018年11月19日

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