フラット35住宅ローンは育児休業中でも申し込みできる?審査に与える影響

育休

フラット35は、住宅金融支援機構が取り扱っている長期固定金利の住宅ローンです。

フラット35は、民間金融機関が取り扱っている住宅ローンに比べて、審査が比較的緩めとされています。

ただし、育児休業中の女性がフラット35を申し込みする場合、または夫と収入合算をしてフラット35を借入する場合におきましては、それぞれの状況に応じて、申し込みができる場合と申し込みができない場合があります。

そこで本記事では、フラット35を育児休業中に申し込みができる場合・できない場合について紹介し、あわせて審査に与える影響についても解説を進めていきます。

1.フラット35が育児休業中でも申し込みできる理由

はじめに、フラット35が、原則として育児休業中でも申し込みすることができる理由について、フラット35のWEBサイトから引用して紹介しておきます。

申込時に育児休業等を取得していますが、申込みできますか。

申込時に育児休業、産休または介護休業を取得している場合でも申込みできます。

ただし、収入の継続性について確認をさせていただきます。

申込みに当たって、勤務先から休業期間、支給期間、支払給与の金額等が証明された書類を提出していただく必要があります。

借入申込時の年間収入の算定等について、詳しくは、取扱金融機関にご確認ください。

フラット35公式サイトより引用)

上記質問の内容と回答をまとめますと、フラット35は、育児休業中に申し込みをすることが可能です。

しかし、育児休業が明けてからの職場復帰が融資の条件となっていることがわかります。

つまり、育児休業中にフラット35の申し込みそのものはできるものの、職場復帰によって引き続き勤務を継続し、これによって「収入が安定して継続的に入ってくる状況」が確定している必要があるのです。

そうでない場合、フラット35に申し込むことができないと考えられます。

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1-1.住信SBIネット銀行の回答から、さらに細かく考えてみる

前項で解説した内容について、以下、住信SBIネット銀行の回答からさらに細かく考えてみます。

〔住宅ローン〈フラット35〉〕 育児休暇(もしくは産休)の場合は申込めますか?

お申込みいただけますが、お借入と復職のタイミング等、個別の状況により、お申込後に審査を継続できないと判断される場合があります。

■お借入までに復職しない場合
お申込人、連帯債務者のかたが育児休暇中、産休中で、お借入までに復職しない場合は、状況により、審査を継続できない場合もあります。詳しくは、正式審査にて「復職予定証明書」を提出いただき判断します。

「復職予定証明書」は、事前審査通過後にお送りする正式審査申込書類一式には同封されておりませんので、必要な場合は、事前審査通過後にカスタマーセンターまでご連絡ください。

■お借入までに復職される場合
お借入までに復職するご予定であれば、原則として審査を継続することができます。
その場合、復帰後の給与明細書などをご提出いただき、在籍確認を行います。

住信SBI公式サイトより引用)

フラット35を産休中や育児休業中に申し込みをしたとしても、融資が実行されるまでに職場復帰をしない場合は、審査を継続できない場合があるとしています。

これは、住宅ローンを返済するための安定した収入を得られることが確定していないためであり、どの金融機関でも当然の与信判断となります。

実務上、特に産休中や育休中の方が単独でフラット35の申し込みを行う場合は、まずもって申し込みおよび審査を行ってもらうことは不可能だと思っておく必要があるでしょう。

なお、育児休業が明けてから職場復帰する場合は、復帰後の給与明細書などを提出するほか、在籍確認をされる点は、住信SBIネット銀行に限らず共通している事項です。

2.育休中にフラット35で本審査の承認された事例

本項では、ヤフー知恵袋より、育休中にフラット35で本審査の承認された事例について引用して紹介し、ポイントについて解説を進めていきます。

育休中にフラット35で本審査承認された方いますか?

夫と収入合算でフラット35の事前審査に通りました。承認でした。
本審査の際に、私が育休中のため(引き渡し時から3ヶ月後に復帰予定)

その間に支払い能力があるか確認のための銀行口座の額面のコピー、産休までの給与証明(会社に書いてもらう)、産休まで毎月会社から給与が振り込まれていたことがわかる口座のコピーを求められ提出しました。また預けやる予定の保育園等のヒアリングも不動産を通じてありました。

あとでネットで見るとフラット35は、産休育休中はローンが組めなく引き渡し時に復帰していないとNGという情報を目にしました。

もしそういうルールがあるならこんなにたくさんの証明書をなぜ提出させたのか疑問に感じています。

本当にフラット35だと収入合算という形でも育休中はローンが絶対組めないのでしょうか?ちなみに返済比率等は問題ありません。

ヤフー知恵袋より引用)

2-1.質問に対する回答

「フラット35だと収入合算という形でも育休中はローンが絶対組めないのでしょうか?」とありますが、こちらにつきましては、すでに解説をしましたように、そのようなことはありません。

今回質問者さんは、たくさんの書類提示を求められたことに不満がありそうと伺えますが、それぞれの書類提示を求める意味について知ると、その必要性がご理解いただけると思われます。

  • 銀行口座の額面のコピー:支払能力があるか確認
  • 産休までの給与証明:勤務先の在籍確認と産休および育休中であるかの確認
  • 給与振込がわかる口座のコピー:申し込みの収入と合っているかの確認
  • 預け入れ予定の保育園等のヒアリング:育休が延長になるかもしれない可能性の確認

フラット35を収入合算で申し込みをした場合、夫婦それぞれの収入から住宅ローンの債務が返済されることになります。

このため、職場復帰されるまでに支払能力があるかどうかを確認するのは当然のことです。

また、首都圏などでは特に多いと思われますが、待機児童問題による保育園に子供を預け入れできない場合は、母親が職場復帰せずに育児に専念せざるを得ないことが考えられます。

このような場合におきましては、本来得られる安定した収入が得られないことにつながってしまいますよね。

このほか、育児休業を延長することによって得られる育児休業給付金は、安定した収入とみなされません。

そのため、子供を預け入れさせる保育園等のヒアリングを行い「育休が延長になるかもしれない可能性」の確認をしておくことは、金融機関として当然のことと考えられるわけです。

このように、産休中や育休中におけるフラット35の申し込みは、単独申し込みなのか収入合算なのかによって審査のされ方が大きく異なり、あわせて審査結果も大きく左右することになります。

3.フラット35を収入合算で借入するのであれば育児休業明けがおすすめ

住宅を購入するタイミングというのは人それぞれです。

ただ、より確実にフラット35を収入合算で借入するのであれば育児休業明けがおすすめです。

育児休業明けの場合ですと、夫婦それぞれが安定した収入を得られている状況が整っているため、少なくとも産休中や育休中に懸念される審査の要素があろません。

このため、スムーズに審査通過がしやすいメリットがあると言えます。

あわせて、希望借入金額を減額しなければならない懸念や審査に通過しない懸念も大きく避けられることにつながります。

急ぎでないのであれば、育児休業明けにローンを申し込むのがおすすめです。

3-1.産休中や育休中に希望の物件が見つかった時は

フラット35を収入合算で借入するのであれば、育児休業明けがおすすめです。

ただ仮に、産休中や育休中に希望の物件が見つかった時は、不動産業者と交渉して申し込みをしておくのも良いでしょう。

注意点は、「申し込み」であり、「契約」をすることではありません。

産休中や育休中であることを伝えるのはもちろんですが、不動産業者に対して申込証拠金を支払うなど「購入する意思があること」を伝えて行動に移しておくことは、希望の物件を他の方に購入されにくくなるメリットがあります。

一方、不動産業者は契約を当然に急かすことが考えられますので、この辺の話にうまく乗らないようにしなければなりません。

急かされたあげくに、後からトラブルによる手付金の放棄や契約書に貼付した印紙代など本来支払う必要のないお金を無駄に支出することがないように、細心の注意を払っておきたいものです。

3-2.フラット35の審査申し込みは、契約前に行うことができる

フラット35の審査申し込みは、土地や建物を購入する契約前に行うことができます。

このためできる限り、契約前に本審査で融資の決定をしっかりと確定させてから契約をするようにしましょう。

もちろん不動産業者にとってみますと、顧客にとっておすすめするような方法ではないと考えられます。

ここの部分は、フラット35だけに限らず、どこの金融機関からローンを借入するにおいても守っておきたいポイントです。

ローンの審査に提出する契約書関係は「代替案=雛形」で良いとしている金融機関も多いです。

このことから、契約後の手付金のトラブルやその他のお金のトラブルを防止するために、契約前の審査申し込みと融資可否の確定取付は先に済ませてしまうことを強くおすすめします。

まとめ

フラット35は、育児休業中でも申し込みをすることができます。

ただ、単独で申し込みをするのか収入合算で申し込みをするのかによって、取り扱われ方が異なることがわかりました。

あわせて、職場復帰をする予定なのか・しない予定なのかによっても審査に与える影響は大きく異なり、基本的に職場復帰する予定がない場合は、申し込みや審査が厳しい結果になることもご理解できたと思います。

仮に、育児休業中であるということは、子供が誕生して住宅を持ちたいと考えることは多くのみなさんに共通していることであるのは確かです。

その一方で、住宅ローンの審査に通過するためのタイミングとしては、育児休業を明けて職場に復職した場合に比べて、かなり審査が厳しめになってしまうことは否めません。

そのため、住宅ローンの申し込みは育児休業明けがおすすめなのです。

ただ、どうしても住宅購入をしたい場合は、育児休業が明けて職場復帰した後に融資が実行されるようなタイミングで話を進めていくのが望ましいでしょう。

くどいようですが、育児休業中は申し込みや審査がなされない場合や審査が厳しくなることを念頭に入れた上で、行動に移すようにしていただきたいものです。

審査が甘いフラット35を選ぶなら超低金利の今がチャンス

全期間固定金利であるフラット35を選ぶなら、間違いなく今がチャンスです。歴史的な超低金利が今も続いているものの、一生続くことは考えられないからです。

今後、少しずつ金利は上がっていくことが予想されるため、固定金利(当初10年など)や変動金利は金利上昇のリスクがあります。

その点、フラット35であれば契約とともに総支払額が確定します。

仮に金利が急激に上がっても、安定した支払いが可能です。

金利の変動で住宅ローンの支払いで破産する人は多いですが、フラット35なら家賃と同じように支出が見えるので家計のやりくりが簡単になります。

また、審査が緩いため、「年収が低い」「転職したばかりで勤続年数が少ない」などでも融資してもらえる可能性が高いです。

これらは融資条件に含まれていないからです。また、「自営業の方」や「派遣社員(パート・アルバイトを含む)」であっても審査が通りやすいのはフラット35だけになります。

「低金利のまま、最後まで安定した支払いを希望される方」や「審査に不安があるという方」はフラット35を選ぶようにしましょう。

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