ネット銀行の住宅ローン審査は早いのか?早く通過するポイントを解説

ネット銀行で住宅ローンを活用するメリットには、「金利が低い」「審査が早い」などがあげられておりますが、昨今では、このようなメリットがネット銀行の醍醐味になっているとは言えなくなってきました。

この理由として、「住宅ローンの事前審査(仮審査)が機械的である」ことや「つなぎ融資に対応していない」など、顧客目線に立った時に利便性が非常に悪いネット銀行が多いことも1つの要因になっていると考えられます。

しかし、ある程度の資力を有している方で、できる限り早く住宅ローンの審査に通りたいと考えている人や住宅ローンの申し込みにおいて特別な事情が無い場合におきましては、ネット銀行を活用して空いた時間にいつでも住宅ローン審査を受けられることは、利便性に優れているといった見方もできそうです。

そこで本記事では、ネット銀行の住宅ローン審査は早いのかについて紹介し、併せて住宅ローン審査を早く通過するポイントについて解説を進めていきたいと思います。

1.住宅ローン審査には「仮審査(事前審査)」と「本審査」といった段階審査がある

一般に、住宅ローンを取り扱っているすべての金融機関において、住宅ローンの審査は「段階審査」を採用しています。

具体的には、「事前審査」「仮審査」「本審査」といったステップで、それぞれの審査をすべて通過することによって住宅ローンの融資が決定します。

手間と時間を簡略化する意味でも「事前審査」と「仮審査」をセットにしている金融機関も多くあり、ネット銀行の場合は、「事前審査」と「仮審査」がセットで、かつ、WEBを通じて機械的に審査される場合がほとんどです。

1-1.事前審査(仮審査)にかかるおおよその期間

一般に、事前審査(仮審査)にかかるおおよその期間は「1週間程度」とされており、事前審査と仮審査が分かれている場合は、事前審査が「当日から3日程度」、仮審査が「1週間程度」としている場合が多い傾向にあります。

言うまでもなくこれらの期間は目安であり、住宅ローンを申し込んだ方の状況や申し込みを行った金融機関によって異なることになります。

1-2.本審査にかかるおおよその期間

一般に、本審査にかかるおおよその期間は「2週間から1ヶ月程度」とされており、こちらも事前審査や仮審査と同様に、期間は目安であり、住宅ローンを申し込んだ方の状況や申し込みを行った金融機関によって異なることになります。

1-3.申し込みから融資実行までのおおよそのトータル期間

申し込みから融資実行までのおおよそのトータル期間は、概ね1ヶ月から2ヶ月程度となりますが、本審査が通過した後の必要書類や必要手続きの遂行によってかかる時間は多少長くなってしまう場合も十分に考えられます。

2.ネット銀行の住宅ローン審査は早いのか?

前項では、一般的な住宅ローン審査におけるそれぞれの所要日数の目安について紹介させていただきましたが、本項では、ネット銀行の住宅ローン審査は早いのかを確認するため、ここでは、「住信SBIネット銀行」「ARUHI」「じぶん銀行」の3行の場合を紹介します。

2-1.住信SBIネット銀行

  • 事前審査および仮審査:仮審査申込み当日から3営業日以内
  • 本審査:明確な記載なし

参考:住信SBIネット銀行・お申込みから借入までの流れ

2-2.ARUHI

  • 事前審査および仮審査:最短で当日
    ARUHIダイレクトは「1~2営業日」
  • 本審査:店舗での申し込みの場合は、最短で3営業日
    ARUHIダイレクトは申込書類が到着後、10日から14日前後になるケースが多い

参考:ARUHI・事前審査の回答はいつごろ出ますか
参考:ARUHI・本審査の回答はどれくらいで出ますか
参考:ARUHI・【ARUHIダイレクト】審査結果はいつぐらいに出ますか

2-3.じぶん銀行:最短

  • 事前審査および仮審査:およそ1日~数日
  • 本審査:必要書類の提出を行い、じぶん銀行が本審査の手続きを開始してから、およそ1日~数日

参考:じぶん銀行・よくある質問【住宅ローン】審査はどれくらいかかりますか

2-4.ネット銀行の住宅ローン審査は早いのか?

ネット銀行3行の審査期間について、それぞれのホームページを参考に紹介させていただきましたが、一般的にかかる住宅ローン審査の日数とさほど変わらないことが確認できました。

また、本審査に至っては、必要書類がネット銀行に到着してからの審査になるため、郵送してから実際に書類が届くまでの日数に加え、審査期間、書類に万が一不備があった場合に再提出する期間を考慮すると、時としてかえって多くの時間がかかってしまう可能性も否めません。

このような理由から、少なくとも「ネット銀行の住宅ローン審査は早いのか?」を考えた時、「特別早いとは言えない」とするのが、正しい判断であると考えられます。

3.住宅ローンの審査は「ローンを返済できる、十分な経済力があるか」がポイント

住宅ローンの審査は、ネット銀行であるか、否かを問わず、「住宅ローンを滞ることなく完済できる、十分な経済力やその他の事情について問題がないか」が審査の大きなポイントになります。

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つまり、住宅ローンの審査期間が早く、次の審査まで期間がかからない申込者というのは、基本的に希望借入金額に対して収入が安定しており、返済金額に対して余裕があると考えられ、このような方ほど住宅ローン審査が早く通過しやすいことは確かです。

そのため、逆に収入が不安定な方や希望借入金額に対して懸念が生じる方ほど審査に時間がかかりやすいと捉えることもできます。

このような事情を踏まえますと、できる限り審査が早い銀行を活用したいと感じる方も多いと思われますが、はたして、ネット銀行を活用した住宅ローン審査に早く通過するためのポイントとは何なのでしょう。

4.ネット銀行を活用した住宅ローン審査に早く通過するためのポイント

前項では、住宅ローンの審査期間が早く、次の審査まで期間がかからない申込者というのは、基本的に希望借入金額に対して収入が安定しており、返済金額に対して余裕があると考えられ、このような方ほど住宅ローン審査が早く通過しやすいことを解説しました。

正に、これが住宅ローンの審査に早く通過するための「答え」であり、ネット銀行も含めて住宅ローンの審査に早く通過するためには、「融資する金融機関側の懸念要素が少ない」ことに尽きる訳です。

では、具体的に「融資する金融機関側の懸念要素が少ない」とはどのようなことなのでしょう。

たとえば、国土交通省では、毎年「民間住宅ローンの実態に関する調査」を行っており、平成29年3月に公開された「平成28年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」によると、住宅ローンを取り扱っている金融機関が、住宅ローン審査で重要視している項目が垣間見えてきます。

国土交通省:民間住宅ローンの実態に関する調査

「完済時年齢」(98.8%)、「健康状態」(97.6%)、「借入時年齢」(97.6%)、「担保評価」(97.2%)、「勤続年数」(97.2%)、「年収」(94.4%)、「連帯保証」(93.5%)については、引き続き、9割以上の機関が融資を行う際の審査項目としている。また、「雇用形態」(78.2%)を考慮する機関の割合については、増加傾向にある。

出典:国土交通省・平成28年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書より引用

上記結果より、「融資する金融機関側の懸念要素が少ない」とは、住宅ローンの審査項目にある「完済時年齢」「健康状態」「借入時年齢」「担保評価」「勤続年数」「年収」「連帯保証」などといった審査項目が、仮に、すべて一目で問題ないと判断されるのであれば、審査は早くなると想定されます。

とはいえ、「健康状態」は、団体信用生命保険に加入できるかどうかといった判断になることに加え、「担保評価」は、金融機関がそれぞれ独自で定めている担保評価基準によって評価し、決定することになるため、やはり、本審査通過までにはそれなりの日数がかかってしまうのは当然のことであると考えられます。

少しでも住宅ローンの審査を早く通過したいと希望されるのであれば、たとえば、自動車ローンなどといった他の借り入れがある場合はあらかじめ完済しておくことに加え、未納の税金がある場合もあらかじめ完納しておくなどが対策方法としてあげられます。

つまり、ご自身に関係する金融機関の懸念事項をあらかじめ払拭しておく対策が、結果として住宅ローン審査の早さを決定付けることもある訳です。

4−1.「フラット35」を扱っているネット銀行を利用する

4−2.仮審査を、先に通しておく

まとめ

本記事では、ネット銀行の住宅ローン審査は早いのかといったことについて、ネット銀行のホームページや国土交通省が公開している調査結果を下に解説を進めさせていただきました。

結論として、ネット銀行の住宅ローン審査の早さは、一般の住宅ローン審査とさほど変わらず、場合によってはかえって多くの日数がかかってしまう場合があります。

これは、対面型およびダイレクト型(ネット)のいずれも取り扱っているARUHIの例を見ると一目瞭然です。

ARUHIの審査期間

  • 事前審査および仮審査:最短で当日
    ARUHIダイレクトは「1~2営業日」
  • 本審査:店舗での申し込みの場合は、最短で3営業日
    ARUHIダイレクトは申込書類が到着後、10日から14日前後になるケースが多い

参考:ARUHI・事前審査の回答はいつごろ出ますか
参考:ARUHI・本審査の回答はどれくらいで出ますか
参考:ARUHI・【ARUHIダイレクト】審査結果はいつぐらいに出ますか

ARUHIの場合ですと、対面型の方が早いと確認できます。

住宅ローンは、審査の早さを気にするのではなく、ご自身が確実に住宅ローン審査に通過することが最重要でありますから、対面型で疑問点や不安な点を確認しながら、個々の事情を加味して住宅ローン審査に回してくれる方が、審査に通過しやすい印象を受けます。

ARUHIのように、対面型とネット型がいずれもある場合は、両方比較検討しながらどちらを選ぶのか意思決定する判断も求められます。

実際に負担するお金を優先するのか、より早く確実に住宅ローン審査に通過することを優先するのか、ご自身の方向性をしっかりと決めてから、住宅ローン審査に臨むようにしたいものです。