住宅ローンの審査前や審査途中のクレジットカード新規発行は原則NG

クレジットカード新規発行

住宅ローンの審査とクレジットカードに関する疑問をお持ちの方は多いです。

基本的に「住宅ローン審査へ通過すること」と「クレジットカードの利用履歴」には、大きな関係があります。

この理由は、クレジットカード機能にある「分割払い」「リボ払い」「キャッシング」などの利用や利用履歴が、住宅ローンの審査と密接に関係しているためです。

「住宅ローンの返済を滞りなくできるのか?」といった、信用に大きく関係してきます。

このような理由があるため、住宅ローンの審査前や審査途中にクレジットカードを新たに新規発行することは原則としてNGです。

本記事では、住宅ローンとクレジットカードの新規発行の関係性について、ポイントをまとめて紹介していきます。

1.住宅ローンの審査前や審査途中にクレジットカードを新規発行してはいけない理由

住宅ローンの審査前や審査途中にクレジットカードを新規発行してはいけない理由は、住宅ローンの審査項目である「返済負担率」に変化が生じるためです。

【返済負担率とは】

年収に占める、1年間の借入金などを返済している割合を示すものです。この数値が高ければ高い程、住宅ローンの返済負担が重くなると判断されます。

たとえば、年収が400万円で、これから借入予定の住宅ローンの返済を含めて1年間の返済金額が96万円だった場合の返済負担率は、以下のように計算されます。

(96万円÷400万円)×100=24%

返済負担率が24%ですと、住宅ローンの審査に通過するボーダーラインとしては、特別の懸念が生じるとは言い切れません。

しかし、住宅ローンの審査前や審査途中にクレジットカードを新規発行しますと、次項のような問題が生じます。

1-1.クレジットカードのキャッシング枠が借入したものとみなされて計算される

仮に、クレジットカードを新規発行して、そのクレジットカードにキャッシング機能が付いている場合、実際に、キャッシングを利用していないとしても、利用しているものとしてみなし計算されます。

たとえば、クレジットカードを新規発行したことによって、クレジットカードに付いているキャッシングの借入枠が50万円だったと仮定し、先の例で返済負担率を計算してみましょう。

  • キャッシング枠50万円をすべて借入しているものとみなした場合

50万円+96万円=146万円
(146万円÷400万円)×100=36.5%

  • キャッシング枠の内、30%(15万円)を借入しているものとみなした場合

15万円+96万円=111万円
(111万円÷400万円)×100=27.75%

住宅ローンを取り扱っている金融機関によって、住宅ローンの審査基準は異なります。

ただ仮に、キャッシング枠50万円をすべて借入しているものとみなして審査された場合、36.5%の返済負担率では審査に通過することはありません。

また、キャッシング枠の内、30%(15万円)を借入しているものとみなした場合であったとしても、27.75%の返済負担率は、住宅ローンの審査において懸念される割合であることは否めません。

仮に、クレジットカードを複数枚に渡って保有しており、これらにすべてキャッシング枠が付いていたとしたら、まずもって厳しい住宅ローンの審査になると言い切ることもできるでしょう。

1-2.住宅ローンの審査前に多くのクレジットカードを新規契約した場合もNG

クレジットカードには、いつでも自由にお金を借入することができるキャッシング機能が付いています。

住宅ローンの審査前に多くのクレジットカードを新規契約するということは、短期間でいつでも自由にお金を借入することができる借入枠が、大きく増加することを意味します。

この結果、住宅ローンの審査におきましても、厳しい審査がなされることになります。

一般的にカードローンの利用履歴は他のローンの審査に影響しますか?

住宅ローンなどの審査基準は提供する会社により異なり、一概にいうことはできません。

ただし、カードローンを利用中であることだけを理由に、住宅ローンなど他のローン審査が絶対に通らないということはありません。

住宅ローンなどの審査では、カードローン契約の有無だけでなく、さまざまな情報をもとに審査が行われます。

ただし、カードローンの利用方法によっては、他のローンの審査が通りにくくなる場合があります。

例えば、カードローンの返済が一定期間遅延するなど、延滞の履歴があると、ローンの審査に影響する場合があります。

また、短期間にあまりにも多くのカードローンに申し込みした場合などは、他のローンの審査に影響する場合があります。この他にもカードローンでの借り入れ額が多い場合などは、返済能力を超えてカードローンを利用していると判断され、他のローンの審査に影響する場合があります。

JCB 公式サイトより引用・一部改変)

上記は、JCBが質問に対する回答を引用したものとなります。

ただ、JCBだけに限らず、VISAやMastercardなど、どのブランドであったとしても考え方に相違はありません。

あわせて、質問に対する回答を見ていきますと、カードローンでの借入額が多い場合(キャッシングが多い場合)につきましても、他のローンの審査に影響する場合があるとしています。

これは、「返済能力を超えてカードローンを利用している」と判断されるためです。

また、カードローンの返済が一定期間遅延するなど、延滞の履歴があると、ローンの審査に影響すると回答をしています。

これには、クレジットカードを利用した分割払いやリボ払いに対する代金決済の遅延も含まれるということを、覚えておきましょう。

2.住宅ローンの審査途中にクレジットカードを新規発行した失敗事例

住宅ローンの審査前や審査途中にクレジットカードを新規発行することは避けなければならない理由がご理解できたと思います。

ここでは、実際に住宅ローンの審査途中にクレジットカードを新規発行した失敗事例を紹介しておきます。

住宅ローン本申込後に、クレジットカード新規申込について

先日住宅ローン本申込手続きを完了し、希望額を借り入れできることがわかりほっとしておりました。

実際の融資されるのは数ヶ月先なのですが、本日友人が受付担当をしていたこともあり、ANAEdyマイレージカード・JCBのクレジットカード機能付の申込をしました。

申し込んだときはクレジット機能について深く考えなかったのですが、帰宅してから、はっとしました。

住宅ローン融資審査結果報告をいただいたとき確か「以後クレジットカード新規申込はしないように」と説明があった、という記憶がよみがえりました。

①本日クレジットカードを新規申込したことにより、ルール違反ということで、住宅ローン融資をしてもらえなくなるのでしょうか。

ちなみにキャッシングは選択肢のうち最少額の10万円を選択しました。

クレジットカード申込書の借り入れ状況欄には(現在まだ融資は実行されていないので)「借り入れ0件、0円」と記入しました。

ローン借り入れ予定という理由でクレジットカードの審査に落ちることは問題ないのですが、住宅ローンが借りれないととても困ります。

②住宅ローン融資に影響するなら申込を取り消すことを希望しますが、それは可能でしょうか。
(または、融資実行日までにクレジットカードを解約する)

③また、その場合は受付をした友人にも迷惑を掛けてしまうのでしょうか?(上司からお咎めをうける、とか)

わたしが深く考えずに行動したことで、このようなことになってしまい、どうしようと不安になっております。知恵をかしていただけましたら、幸いです。

ヤフー知恵袋より引用・一部改変)

上記質問をみますと、ご自身の不注意が招いてしまったことと言わざるを得ません。

また、事例の最終的な与信判断は、金融機関によって異なるという結論に至ります。

ただ、「以後クレジットカード新規申込はしないように」と説明があった中で、クレジットカードの新規申込をするという行為をしたこと自体に対して、危機管理や緊張感が足りていなかったことは確かと言えます。

なお、キャッシングの借入枠が10万円であることを踏まえますと、返済負担率に対して極度の影響を与える計算結果にはならないと予測することはできます。

しかし、返済負担率がギリギリであれば、やはりマイナスに作用することも確かです。

ちなみに、クレジットカード申込書の借り入れ状況欄には(現在まだ融資は実行されていないので)「借り入れ0件、0円」と記入していますよね。

こちらに関しましては、実際にキャッシングをしているわけではないので、問題はありません。

ただし、すでに解説をしておりますように、10万円のキャッシング枠は、返済負担率を計算する上で、借入したものとみなされることになります。

このため、この計算結果が住宅ローンの融資に対して極度の懸念にならないことが求められます。

しかしながら、ANAEdyマイレージカードおよびJCBのクレジットカード機能付を立て続けに新規契約をしたことは、場合によって、JCBが回答している「短期間にあまりにも多くのカードローンに申し込みした場合」にあてはまる懸念も生じます。

これは時として、住宅ローンの審査に通過しないといった最悪な結末をむかえてしまう懸念も、否めないでしょう。

3.住宅ローンの審査へ申し込む前の事前対策

保有しているクレジットカードに付いているキャッシング枠は、住宅ローンの審査に対してマイナスの影響を与えてしまいます。

このことから、住宅ローンを申し込む前の事前対策として、以下の対策が求められるとお考え下さい。

  • クレジットカードの新規発行はしない
  • 使っていないクレジットカードを解約しておく
  • 多数クレジットカードを保有しておりキャッシング機能が付いている場合、事前に解約しておく

なお、クレジットカードを多く持ちすぎている場合に住宅ローンに及ぼす影響については、以下の記事で詳しく解説しています。

モノクロのクレジットカード

クレジットカードが住宅ローン審査に及ぼす影響:枚数が多い人は解約しよう

2018年11月19日

まとめ

住宅ローンの審査前や審査途中にクレジットカードを新規発行してはいけない理由を以下へまとめます。

  • 住宅ローンの審査項目である「返済負担率」に変化が生じるため
  • 利用できるキャッシング枠が、返済能力を超えてカードローンを利用していると判断される懸念が生じるため

住宅ローンの審査において、クレジットカードの保有や利用履歴は大きく影響することになります。

そのため、安易な新規発行や多くの枚数を保有していることが、住宅ローンの審査にマイナスの影響を与えることになるとお考え下さい。

住宅ローンの申し込み前に、確実な事前対策を取っておくことがとても大切になります。

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