うつ病で住宅ローン審査に通過する方法:フラット35がおすすめ

うつ病

うつ病は精神疾患であり、住宅ローンの審査項目である健康状態に大きな懸念を抱かれるため、住宅ローンの審査に通過するためのハードルが高くなってしまうことは否めません。

ただし、うつ病だからといって必ず住宅ローンの審査に通過しないわけではありません。

ワイド団信に加入する方法やフラット35の審査に通過することができれば、うつ病であったとしても住宅ローンを借入することができます。

そこで本記事では、うつ病で住宅ローンの審査に通過するために必要なポイントについて、民間金融機関の住宅ローンとフラット35に分けてそれぞれ紹介していきます。

1.うつ病の方が民間金融機関の住宅ローン審査に通過するためには

うつ病の方が民間金融機関の住宅ローン審査に通過するためには、ワイド団信に加入することによって融資の決定を得られることが大前提にであるとお考え下さい。

通常、住宅ローンの審査に通過するためには、住宅ローンの申込者が健康であることが求められます。

ここで言う「健康」とは、団体信用生命保険に加入できる健康状態であることを指しています。

なお、うつ病の場合は、健康な方が加入できる一般の団体信用生命保険に加入することはできません。

うつ病や持病をお持ちの方でも加入できる可能性のあるワイド団信に加入できなければ、結果として住宅ローンの融資を受けることはできないと判断されるのです。

1-1.ワイド団信とは

ワイド団信とは、一般の団体信用生命保険に加入することができない健康状態を抱えた方のために、加入条件が緩和されたタイプの団体信用生命保険のことを言います。

住宅ローンの審査において、持病や病歴があることによって団体信用生命保険の加入可否が審査の結果が大きく左右されます。

これを踏まえると、実際にどのような病気が加入できて、逆にどのような病気だと加入できないのか、とても気になりますよね。

そこで以下、じぶん銀行のワイド団信で過去に引受実績のあるおもな例について同社ホームページから引用して紹介します。

ワイド団信1

 

(出典:じぶん銀行公式サイト

じぶん銀行では、ワイド団信の引き受け実績に「うつ病」もあるとしておりますが、ワイド団信の引き受け実績はあくまでも目安です。

上記イメージ図の注意喚起においても、ワイド団信の加入可否は、病名だけで決定するものではないとしています。

このことから、うつ病でワイド団信に必ず加入できるわけではない点に注意が必要です。

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1-2.ワイド団信に加入する場合は、事前に返済計画をしっかりと立てておく

ワイド団信を取り扱っている金融機関では、住宅ローンの適用される金利に0.3%程度上乗せすることが一般的になっています。

ワイド団信注意事項

(出典:じぶん銀行公式サイト

上記はじぶん銀行の例ですが、じぶん銀行に限らず、ワイド団信に加入する場合は住宅ローンの金利が高くなってしまいます。

事前に高い金利を適用した返済計画をしっかりと立てておくことがとても大切です。

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2.うつ病の方がフラット35で住宅ローン審査に通過するためには

うつ病の方がフラット35で住宅ローン審査に通過するためには、多くの金融機関が住宅ローンの審査で重視している項目を総合的に満たせていることで足ります。

この理由は、フラット35の場合、団体信用生命保険の加入が任意加入となっているからです。

つまり、民間金融機関が取り扱っている住宅ローンの様に、「団体信用生命保険に加入できる健康状態」を求めていないためです。

ただし、健康状態は相当重要視されることは覚えておきましょう。

そのため以下で紹介する住宅ローンの審査項目が、それぞれどのような項目で、どのような部分に注意して対策をする必要があるのかを知ることがとても重要です。

審査項目

(出典:平成29年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書

上記の審査項目の内、特に割合の高いものを中心に1つずつ住宅ローンの審査対策をすることができれば、うつ病の方であったとしてもフラット35の審査に通過しやすくなると考えられます。

なお、それぞれの審査項目のポイントは以下の記事で確認することができますので、あわせて読み進めてみることをおすすめします。

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2-1.うつ病の方がフラット35で住宅ローンを借入する際の注意点

うつ病の方がフラット35で住宅ローンを借入する際の注意点は、団体信用生命保険に加入していないことによって死亡や高度障害に対する保障が無いところにあります。

仮に、うつ病が重度になったことに伴い仕事ができなくなってしまった場合は、住宅ローンの返済をどのようにしていくのか、万が一自殺した場合は、住宅ローンの債務は遺族が承継しなければならないリスクをどのように回避するのかは確実に考えておく必要があります。

このような理由から、うつ病で住宅ローンをフラット35で申し込む場合は特に慎重な計画と判断が求められることになるのです。

2-2.うつ病で住宅ローンの申し込みを避けた方が良いと考えられる事例

うつ病でも住宅ローンを組んで住宅購入したいという気持ちはよくわかるのですが、以下、住宅ローンの申し込みを避けた方が良いと考えられる事例とその理由を紹介しておきたいと思います。

うつ病でフラット35に通りますか?

離婚の際にうつ病を発症しました。昨年12月より通院投薬中です。仕事は休職せず正社員として働いています。母子家庭で保育園の子どもがいます。

薬の量も減り、精神状態も落ちつき、先月マンションを契約しました。今後フラット35の本申込みとなります。(元々ガンの既往歴があり、団体信用保険には入れないのは分かっています。)

しかし、勤務先の経営方針が急に変わったため、今後雇用の継続、保障があやしくなってきました。転勤命令もありそうですが、子どもが小さいため転勤は難しいです。(親の協力が必要なため)おそらく会社を辞めざるをえない状況がやってきそうです。それに伴い、今後の生活の不安が頭から離れず、身体の具合がよくありません。今日は仕事を休んでしまいました。

マンションの営業の方に勤務先の状況を話して、先日、契約を白紙に戻して欲しいとお願いしましたが、「手付金300万円を捨てるならいいですよ」と残酷な、そして契約通りの返答しかありません。営業の方には「うつ病」と内緒にしているため言っていません。

「頭金もこれ以上出せない状況になってきました」とお話ししましたが、「部屋の向きを変えて何とか安い購入物件に変える」「購入後すぐに売却する」「300万円を取り戻そうと思う事を考えずに、前向きに考えてください」などと絶対に白紙解約はしてもらえない状況です。

手付金が戻る方法は、不動産会社から紹介された金融機関のローン審査を通らなくする方法しかありませんが、どうやったらそのような状況になりますか?今まで金融関係で悪いことはしていませんので、このままではローン審査は通るはずです。

ローンの本審査の際に金融機関に診断書を持って、ローンを通らないようにお願いしてもやはり無理なんでしょうか・・・。今後の子どもとの生活のために必死に貯めた300万円は返してほしい。私のわがままですが、ただそれだけです。

何かよいアドバイスをよろしくお願いします。

補足
勤続年数は5年、年収は450万円です。今までお金に関しては、本当に悪いことはしていません。現在も1円もローンはありません。車もキャッシュで購入してきました。キャッシングもしたことはありません。

ヤフー知恵袋より改編引用)

2-2-1.住宅ローンの申し込みを避けた方が良い理由

住宅ローンの申し込みを避けた方が良い理由は、うつ病を発症していることはもちろんですが、母子家庭であることが1つ目の理由としてあげられます。

すでに解説をしましたように、うつ病では、原則として団体信用生命保険に加入することはできません。

このほか、団体信用生命保険に代わる収入保障保険や定期保険といった生命保険に加入することもできません。

また、後ほど解説をしていきますが、フラット35のワイド団信はローンの種類によって加入の可否が異なります。

選んだフラット35がワイド団信の加入対象にならない場合も考えられるのです。

このような状況で、住宅ローンの債務が子供や親に降りかかってしまう可能性があることは、住宅ローンの申し込みを避けた方が良い理由の1つ目です。

2つ目の理由は、転勤や退職をするかもしれない状況が懸念されていることです。

質問の中で、「勤務先の経営方針が急に変わったため、今後雇用の継続、保障があやしくなってきました。転勤命令もありそうですが、子どもが小さいため転勤は難しいです。(親の協力が必要なため)おそらく会社を辞めざるをえない状況がやってきそうです。」とあります。

仮に、転勤や退職をした状況で住宅ローンを返済し続けていくのが難しいとすでにわかっているのであれば、これ以上話を進めていくのは避ける必要があるでしょう。

また、母子家庭であるということは、住宅ローンの返済は質問者さんご自身の収入からまかなわなくてはなりませんよね。

うつ病が重症化した場合の「入院によるローンの滞納」といったリスクも考えると、到底おすすめできるものではありません。

なお、今回の質問事例の場合はすでに不動産業者と契約をしています。このことから、ご自身の都合によって契約を白紙撤回するためには手付金300万円を放棄する必要があります。

あわせて、うつ病であったことを担当者に秘密にしていたことも考慮すると、やはり質問者さんが不利な立場です。どちらかと言えば自己中心的な言い分を通すことは難しいでしょう。

3.重要!フラット35のワイド団信は、ローンの種類によって加入の可否が異なる

フラット35でワイド団信に加入することはできることは確かなのですが、実のところフラット35のワイド団信は、ローンの種類によって加入の可否が異なる特徴があります。

ARUHIのワイド団信

 

(出典:ARUHI公式サイト

上記イメージ図は、フラット35でお馴染みのARUHIのWEBサイトから引用したものです。

ワイド団信に加入できる住宅ローンの種類は、ARUHIスーパーフラットARUHI変動Sという2つの商品のみということが確認できます。

ちなみにARUHIスーパーフラットは、頭金が1割から2割以上あり所定の返済負担率を満たしているなどの条件を満たしている必要があります。

ARUHI変動Sは、その名前の通り固定金利ではなく変動金利です。

つまり、一般に利用されているフラット35で住宅ローンを借入する場合は、ワイド団信に加入することができないのです。

そのためワイド団信に加入するためには、住宅ローンの種類を変更するか、頭金を多く準備した上で申し込みをするなどの対策が必要になってきます。

なお、他の金融機関でフラット35を借入し、かつワイド団信に加入する場合も諸条件があると考えられるため、それぞれの金融機関のWEBサイトを確認したりご希望の金融機関へ直接問い合わせてみることが望ましいでしょう。

まとめ

うつ病であったとしても、ワイド団信に加入することや将来的に考えられる返済リスクの対策をしっかりとされていれば、住宅ローンを組んでも安心できると思われます。

なお、うつ病の場合でフラット35の申し込みを行う場合は、ワイド団信に加入できる種類を優先して選ぶように心がける必要もあります。

また、できれば本記事の質問事例にありましたように、うつ病を隠して不動産業者と契約をするのではなく、まずは専門家であるFPや住宅ローンアドバイザーへ事情を相談した中で最も良い方法を模索し、住宅ローンの借入計画や返済計画を立てていくことが安全で望ましいでしょう。

一般の方に比べてうつ病の方は、住宅ローンの審査においてかなり厳しい判断が下されることは否めません。

そのため、専門家の協力を得ながら1つずつ確実に解決しローンの対策を実行していくことが安心・確実です。

審査が甘いフラット35を選ぶなら超低金利の今がチャンス

全期間固定金利であるフラット35を選ぶなら、間違いなく今がチャンスです。歴史的な超低金利が今も続いているものの、一生続くことは考えられないからです。

今後、少しずつ金利は上がっていくことが予想されるため、固定金利(当初10年など)や変動金利は金利上昇のリスクがあります。

その点、フラット35であれば契約とともに総支払額が確定します。

仮に金利が急激に上がっても、安定した支払いが可能です。

金利の変動で住宅ローンの支払いで破産する人は多いですが、フラット35なら家賃と同じように支出が見えるので家計のやりくりが簡単になります。

また、審査が緩いため、「年収が低い」「転職したばかりで勤続年数が少ない」などでも融資してもらえる可能性が高いです。

これらは融資条件に含まれていないからです。また、「自営業の方」や「派遣社員(パート・アルバイトを含む)」であっても審査が通りやすいのはフラット35だけになります。

「低金利のまま、最後まで安定した支払いを希望される方」や「審査に不安があるという方」はフラット35を選ぶようにしましょう。

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